通信 NO.42 (2008.4)
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3月議会報告
小手指(こてさし)駅前のまちづくり

所沢市議会議員 末吉美帆子

 2月に小手指北口駅前に「小手指D・E新築計画」の標識が立てられました。3月13日夜には小手指公民館分館で「所沢市街づくり条例」に基づく中高層建築物の説明会が行われました。昨年8月に用途地域・容積率の変更も行われ、商業地域としての機能と土地の高度利用として今回の建築計画になったと思われます。

 3月17日の一般質問でこの問題を取り上げました。(仮)D棟26階建(仮)E棟30階建の高層マンションが建つとビル風、交通、電波(2011年からは地上デジタル波)など大きく変化が生じます。特に日影は冬至の日では、朝は東狭山ヶ丘に接する小手指2丁目、夕方には行政道路を越えて青葉台、榎町に達します。また1、2階商業スペースに公共公益スペースの計画、北口からのペデストリアンデッキとの接続など広く市全体を見据えた視点が必要と考えます。直近の住民のみならず周辺の住民に対してていねいな説明責任が求められますし、地域防災計画など長期的な整備が必要です。

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 所沢市でもいずれ人口減少は避けられないでしょう。所沢市は所沢日東地区の整備に多くの費用を投入していますが市全体のバランスの中で整合性のあるまちづくり、そして新しい市民を受け入れるどんな世代にもやさしいまちづくりが求められます。

 「高層建物ができて周辺住居の価値が下がる」「いや駅前が整備されれば価値は高まる」とさまざまな意見があります。長年空き地になっていた駅前の開発は望まれていたことでもあり、市民の声が可能な限り生かされ魅力ある「小手指のまち」になることを心から願います。ご意見をお聞かせください。

北中墓地の請願・第2最終処分場・・・・・

「所属の常任委員会を書いた方がいいのでは?」というお電話をいただきました。本当にありがとうございます。末吉美帆子は「市民環境常任委員会」「議会報・図書室委員会」です。議会後に折込みされる議会報も是非ご覧下さい。さて今回の議会中の市民環境委員会審査は9時から21時まで及びました。ぜひお伝えしたい点をいくつかまとめました。

北中墓地建設に反対する請願について

 北中墓地の建設に反対して欲しい旨の請願が3800名の署名を集めて出され、委員全員で現地を視察しました。

 今議会の中で「墓地に関する条例」も一部改正されます。これによって今後1000uを越える開発(増築含む)は6m道路の要件が必要となります。しかし、この北中の開発は法令に違反を見いだせず必要な書類も出ていることから、建設を理由なく差し止めることは大変難しいと言わざるを得ません。「継続」にすべきという意見もありました。しかし、請願は継続しても墓地建設を阻止する力は持ちません。棚上げするだけです。

 事前協議は今後、公告・住民説明会・地元住民の意見書・返答書の手続きを経ていきます。正確な情報を公開し、協議のテーブルにつくことが今最も急がれ、大切と考えます。

 聖地霊園の増設に当たり、緑地帯を3mから30mに、墓地基数は半分近く予定より減らしました。お互いに譲歩しあい周辺環境に溶け込むよいものにしていくことはできると思います。決して他人事ではなく委員全員が真剣に議論しました。どうぞ皆様のご意見をお聞かせ下さい。

 審議は3時間を越え、各々が付帯意見を添えて全員一致で趣旨採択となりました。常任委員会の私の意見は以下の通りです。

「周辺住民の皆様が大変懸念なさっている周辺環境の破壊、影響について、その心配に対しては非常に共感する。行政側に対しては、所沢市内の供給必要数に応じた墓地の適正な供給計画と管理方法、周辺環境との調和、法令遵守などを踏まえて適正な行政指導を進めることをお願いする。今後申請者と関係住民との間で、きちんと情報を共有し任意協議の中で十分に意志の疎通を図られて、豊かな話し合いが進むことを心から願って趣旨採択を主張する。」    (市民環境常任委員会議事録)

一般廃棄物、第2最終処分場の経過報告

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 北野処分場が満杯になり、現在東北に運び処理をしています。自区内処理の原則に立ち早急に改善しなければなりません。2月に廃棄物削減計画の答申を受け、今後第2処分場の決定に入ります。現時点の候補地は小手指・富岡・柳瀬2地区の4カ所です。

 国は「容器包装リサイクル以外の廃プラスチックは可能な限り削減と再利用に努め、残ったものはサーマル(熱回収)」と方針を打ち出しました。プラスチックは焼却・埋立・リサイクルどれでも環境に非常に負荷をかける「困ったちゃん」なのです!!石油から作られるプラスチックあって今日の便利な生活と繁栄があります。しかしどんどん作ってすぐ捨て、処理は全て末端の行政がしょい込む構図になっています。処理に使われるのはもちろん税金です。製造時の生産者責任を重くし、石油化学製品の削減を進めなければいけません。

 今後の流れは、東部クリーンセンター周辺住民への説明会を経て、廃プラスチックの焼却の実証実験、検査を行い本年末に結果を公表する予定です。廃棄物削減審議会の答申が2月だったため検査費用は別枠で盛り込まれていません。検査項目や内容を注視していくつもりです。焼却・リサイクル・埋立てどれも100%というわけにはいきません。特に埋立てはドイツでも原則禁止になっているのを見ても将来への不安が高いものです。

 私は廃棄物と環境、3Rに関しては生協運動の中で長く運動し続けてきました。3つのバランスの中でどこで線を引き判断するかこれからも逐次、市民の皆さんへお伝えしてまいります。

末吉みほこ 一般質問

外国人児童生徒の教育について

 現在、所沢市では4000人余りの外国人の方が住み、市内小学校には73名、中学校には25名が在籍しています。そのうち言葉の習得等の支援を必要としている方は29名。市の独自の日本語教室の登録指導者は7名です。日本と卒業年齢が異なる国もあり、学齢と受入れの希望で折り合わないケースがあります。ていねいな話し合いが望まれます。

 市内には支援を行う市民団体もあり、さらに連携してほしいと思います。子供たちが生活に馴染み、楽しく充実した学校生活を送れるよう願っています。

障害者就労支援・福祉の店

 埼玉県内には、41市町村70ヶ所の公共施設に障害者が働く「福祉の店」が設置されています(H15年埼玉県調査)。所沢市には、所沢市役所内「ぽぴんず」旧庁舎内「ふれんず」松井公民館内「第2ふれんず」の3カ所です。

 所沢市は、水道光熱費の免除や案内板の設置など支援を行っています。働く場と生きがいの確保、一般就労に向けた体験、市民への理解促進など大切な役割だと思っており、引き続き支援をしていく旨答弁がありました。新しい公共施設にも広がっていったらと願います。障害者を取り巻く環境は良くなっているとはいえません。市役所内の「ぽぴんず」では切手や証紙、はがき、かわいい小物など並んでいます。ぜひみなさまも公共施設内や街なかの「福祉の店」を見かけたらのぞいて見てください。

その他

 「所沢の小学生を殺します」というインターネットの書き込みがあり、後日この犯行は小学生女子によるものとわかりました。実際に事件が起きずよかったのですが、この件を、児童福祉向上に努めるとされている民生児童委員、主任児童委員の方から全く知らなかった、情報が市からこなかったと伺いました。警察署、教育委員会では各校長に連絡、学校区により対応をとられたそうです。

 警戒など具体的なアクションを起こすかは別にして、地域の中の危機に対して正確な情報が関係者に迅速に伝わっていることが危機管理の第一歩だと考えます。この件で、教育委員会にいろいろ聞きましたが、平成18年春から立ち上げた「安全・安心な学校と地域づくり推進本部」の支部が各中学校区に設置されていること、まだまだ全体で活動がスムーズに力強く動いていない一面もあるが、メンバーにはPTA・民生児童委員・自治会・防犯協会・青少年育成市民会議・交通安全協会等が入っており、各支部が機能すれば学校と地域の安全を考える核となることを確認できましたので今回は一般質問等には取り上げませんでした。

 関係者が連携関係を創り情報を共有して、みんなで子供の安全を守っていくことを心から願います。

お 知 ら せ・報告

ピン 公共施設のせっけん使用を進めよう 写真

 2月15日、生活クラブ生活協同組合所沢北・南・東3支部の支部委員長が「市内の公共施設のせっけん使用を求める要望書」を当麻市長に提出しました。市長もたいへん真剣に聞いてくださいました。

 合成界面活性剤等の排出を出来る限り減らし、環境に負荷をかけない暮らしを市民一人一人が、そして行政が率先して進めていけるよう見守って参ります。

矢 『菜の花エコプロジェクト所沢』からのお知らせ
お知らせ

矢 できたばかりの所沢健康体操!

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編集後記

 先月から足指を骨折して松葉杖の生活を余儀なくされています。忙しすぎたので少し休みなさいと言う事かもしれないと肝に銘じているところです。菜の花の咲く季節、皆さまもウォーキングやジョギング、とこしゃん体操などして身体を伸ばして下さいね。

 12月議会で末吉美帆子が一般質問した「成年後見制度利用支援事業」が新年度予算に(120万)入りました。身寄りや収入がなく判断が衰えた方への大切な制度だと思います。本当に嬉しく思います。

(市民ネットワーク所沢 代表 渡辺恭子)

発行 市民ネットワーク所沢