通信 NO.41 (2008.1)
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【目次】

新年に向けて

末吉みほこ

2008年が始まりました。今年こそさわやかで皆様にとっていいことがたくさんある年でありますように。

さて12月定例議会は「2期8年の在任期間」「市長給与20%削減」の市長提出議案を賛成少数で否決して終了しました。市長選挙でマニフェストとして掲げた約束でしたがたいへん残念な結果でした。埼玉、神奈川、横浜などたくさんの自治体が首長の多選自粛条例を実行してきています。首長が予算提出権他大きな権限をもっている以上、どうしても利権が集中しがちな弊害を回避したいという民意を受けてのことだと思います。

また、一昨年12月議会では「特別職等報酬審議会」諮問に「据え置き」という答申が出ましたが、前斎藤博市長は7%市長給与削減を実行しました。職員給与が下がる中一緒に痛みを分かつ英断だったと思います。と同時に当麻市長が、今回、行財政改革実行推進の現れとしてご自身の給与20%削減を提案されたこともすばらしいと思っています。4年間で削減できる金額は特別職合わせ3000万円足らずですが「隗より始める」この案が通らない事が残念です。

「選挙で圧勝した当麻市長のスタートダッシュを阻止し頭を押さえ込むため」(07,12,16読売)などと報道がされました。しかし、市長と議会の目指すのはともに、所沢の安定した市政と市民の幸せだと信じます。心新たによりよい所沢市政のためにこれからもがんばります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

田島みるくさん

末吉みほこ 一般質問

末吉

就学支援委員会と特別支援教育支援員

発達に不安がある児童の入学や進級にあたり進路について相談にあたるのが就学支援委員会です。東松山市はこれを廃止し相談調整会議にしました。「進路を決定するのは本人と保護者」という理念が一貫しています。所沢市では保護者の意見を優先する点は変わりませんが現場では「特別支援学級」へ強く薦める等意識がなかなか変わっていません。

また国は「特別支援教育支援員」設置に対して財政措置を取りましたが、所沢市は不交付団体です。どのように支援策を整備しているか聞きました。

当麻市長は「マニフェストでもともに学べる統合教育の推進を掲げている。子育てするなら所沢と言われる整備が必要」と答弁しました。また特別支援学級には介護員を配置、17年度から各小中学校に配置された教員補助員が「発達に課題がある児童の介助もできる」ようになったことが答弁されました。

私は「こどもは市の宝」という市の姿勢こそインクルーシブ(共に学び生きる共生社会)だと思います。障害のあるなしは関係ありません。財源や人的配置が足りない部分は、地域や家庭の力も借りながらさまざまな成長の課題に向き合う現場の意識改革が必要では。という質問に、学校教育部長は「まったく同じ考え。施設整備はお金があればできるが個々の教育ニーズに答える指導者の問題はすぐには難しい。でも学校は子供たちをしあわせにする所でなければと思っている」と答えてくれました。今年の就学相談はまだ続いています。一人一人がしあわせなスタートを切れるよう心から願います。

介護保険認定結果情報処理について

要介護度の認定結果を紛失したりよりよいケアプランを作成するため、施設やケアマネさんが情報請求する場合、所沢市では「水曜日」のみ窓口渡しにしています。FAXで請求できるなど利便性を追求した運用も工夫しているのですが「急いでいる時は他の曜日にも渡します」というのは「お役所仕事」という印象が払拭できません。

福祉部長は「私もそんな声を聞いたことがある。事業者協議会でも意見を聞き改善していく」と答弁しました。

公共施設のせっけん使用について

化管法のPRTR法においては化学物質の移動について市民への報告が規定されています。これは禁止物質でないにしても行政・事業者・市民が化学物質の情報を共有しながら少しでも削減し循環型社会へ向かうことを目指す理念のもとにあるものです。

埼玉県はじめ他市町村でも「公共施設のせっけん使用」がすすんでいます。グリーン購入法で「環境に配慮した購買」への転換は多少すすんでいますがまだまだ化学物質への配慮はされていません。

また、学校給食現場の洗剤の切り替えや手洗いせっけんが無添加に切り替わっていることも答弁されましたが児童や作業員の健康にも大きく関わることです。さらにすすめてほしいものです。当麻市長は「公共施設ではせっけん等分解性の高いものを適量使うよう努める」と答弁しました。

購買物品について管財部長は「環境物質のリスク削減にむけてさらに毎年の見直しで検討する」と答えました。学校では既に無添加せっけんに切り替わりましたが市の購買物品リストにはまだレモン石鹸が載っています。さらに取り組みが進むことを願います。

成年後見制度利用支援事業

認知症や障害などで成年後見人を依頼する時に、身寄りがないまた金銭的に問題がある場合の後見人への報酬助成制度が所沢市にはありません。既に実施している新座市では平成17年度の実績は3件で「これから認知症高齢者が増えることが予想される中、サポートがない方に不可欠な制度だと思う」と話してくれました。

福祉部長は「所沢市においても早急に検討したい」と答弁しました。

市民の声

hato

私は教員補助員です
じっと座っていられない子、理解するのに時間がかかる子、あっという間に問題を解いてしまって時間を持て余す子、授業は理解するのだが友達と仲良く出来ない子、片づけが出来ない子、おしゃべりが止まらない子、行動が遅い子、移動に介助が必要な子、クラスには様々な子ども達がいる。このような現場において、学校や教師の求めに柔軟に対応できる教員補助員は有効な制度であると思う。これからも所沢市独自のこの制度を有効に活用して欲しい(H)

傍聴に出かけてみて
市長が替わって初の議会という事で傍聴に出かけた。初日は市長がマニフェストに掲げている2件の条例案提出について次々と反対意見を述べる議員に対して、その度に同じ答弁を繰り返さねばならない市長。市民の一人として非常に不快感を持った。市民の多くは多選自粛も市長などの給与削減も大いに賛成。 市政をよくするための議員が重箱の隅をつつくような事では困ります。(K)

お 知 ら せ・報告

ミニタペストリー

ピンタペストリーできました! 11/7パッチワーク教室

初めての方も、やさしい小原先生のご指導のもと2時間半でミニタペストリーを完成!手縫いの温もりは心を癒します。小原先生の生徒さん、市民の協力で完成したキルトの大きなタペストリーが保健センターに寄付され飾られています。ぜひご覧下さい。

ピンけやきウォーキングのつどい

主催:中新井ウォーキングマップ実行委員会・所沢市
1月21日(月)
9:30〜11:30
並木公民館 ホール集合
健康ところ21で計画された「ウオーキングマップ」第1弾が中新井・並木自治会の皆さんのご協力で完成しました!マップ完成記念ウオークが行われます。ぜひご一緒に!

ピン市民ネットワーク所沢
  総会&議会報告会


ビデオ上映&てんぷらパーティー 2月2日(土)10:30〜
生活クラブ生活館(美原町)
ビデオ「環境先進国ドイツに学ぶバイオエネルギー」(46分)上映&天ぷらパーティもあります。
ビデオにも出てくる山形のNPO知音が作っている菜の花から絞った菜種油で揚げたてんぷら、また有機栽培のもち米でおいしいお餅を作ります。ネットおよび菜の花エコPJの会員でない方でも大歓迎!どうぞいらして下さい。

つうしんつうしん

いつもはネット通信をお届けしていますが、今回は末吉美帆子の個人通信を作成しました。

文章はもちろん自分で全部書きますが、編集は「ワーカーズコレクテイブふれあ」にお願いしています。ワーカーズとは「出資し働き運営する」ことを全員でしている働き方です。

またポステイングはボランテイアの方達に支えられていますが、郵便で送る方達への封入作業は「障害福祉施設はあもにい」にお願いしています。きちんと早く仕上げて下さりありがたい限りです。

12月議会では市の封入封緘作業にもっと市内の施設を活用するよう質疑しました。就労支援策として市役所業務のアウトソーシングがもっと進むといいと願います。郵便で送って…という方も歓迎です。ご連絡下さい。

発行 市民ネットワーク所沢